たばこと体臭
喫煙は、たばこ臭くなるように思いますが、それだけでなく体臭に大きく影響することがわかっています。
たばこは、汗に深く関わり、体臭に悩みを持つ人のニオイをひどくしてしまうことがあります。
たばこに含有されているニコチンはというと、体内のいろいろなところに影響を与えますが、ニオイに繋がりを持つ視床下部という部位も例外ではありません。
視床下部というのは、人間の体温を調整するといった大事な役割を持つところで、たばこの中のニコチンがエクリン腺から出る汗の量を増加させてしまいます。
エクリン腺から分泌される汗は、水分が主な成分ですから、この汗だけではニオイが生じることはありません。
けれども、たくさん出た汗が蒸れるような状態にある場合、細菌の好む環境を作り出してしまい、体臭がきつくなります。
ニオイを放つ汗が発生するとされる、アポクリン腺から出る汗が少なかったとしても、エクリン腺からたくさん汗が出てしまえばニオイが多くなるのです。
さらにニコチンには、アポクリン腺の一部の機能をつかさどる、交感神経にも悪影響があるようです。
交感神経に働きかけることで、ニオイを発生する汗が多く出るようになり、体臭をきつくしてしまいます。
こうしたことから、たばこは汗を出す二つの汗腺に影響を与えるため、体臭が気になる場合は、たばこを断つのも有効な手段と言えます。
禁煙に挑戦するのは、固い決心が必要になりますが、体臭を気にしない日が来ると信じて、この機会に行ってみると良いでしょう。